バズるためのテクニックの本を読んだ話

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バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』を読みました。

著者は成毛眞なるけまことさん、発売は2021年、SBクリエイティブ社から。

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内容/あらすじとか

「1億総書き手時代」の新しい文章の書き方入門!
SNSがこれまでになく普及し、「1億総中流時代」に代わって、「1億総書き手時代」が到来した。書いて発信することのハードルがこれまでになく下がった中で、いったいどのようにすれば多くの人に読まれ、心を動かす文章を書くことができるのか? 書評サイト「HONZ」代表・成毛眞が教える、文章力に頼らない新時代の文章の書き方!

成毛眞(2021)『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』裏表紙 SBクリエイティブ社

書く以上、誰だってバズりたい。自分の意見に関心を持ってもらいたいし、感心してもらいたい。人によっては、悪意や批判でもいいからとにかく注目(アクセス)を集めたいというのが本音でしょう。そんな時代、狙ってバズることは至難のワザ。有名人の発信ですら、バズるというレベルで注目を集めることはそうありません。

筆者の成毛さんは「日本マイクロソフト」の元社長、投資コンサルティング会社「インスパイア」の取締役、早稲田大学ビジネススクールの元客員教授、そして現在は書評サイト「HONZ」を運営しているという、とにかくスーパーな経歴の持ち主。

本書はそんな成毛さんが長年の経験から培った、読まれる文章、心を動かす文章、つまりバズる文章の書き方を徹底的に解説した本になっています。

『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』の感想/レビュー

スマホで見ることを前提としたレイアウトにしましょう。

見やすさを重視して140文字くらいで1つ行間をあけましょう。

つかみとなるタイトル、冒頭の一文が重要です。

そんな感じで進む序盤。これといった目新しさはなく、少し退屈でしたが、全体通して見ると参考になる点がたくさんありました。書いた文章は何度も推敲を重ねる、けど推敲しすぎてもいけない。みたいに、短めに書いても気軽に書いても、筆者の文章が絶妙なバランス感覚で作られていることがわかったのはよかったです。

ここで紹介されているノウハウを使ってバズれるかは…分かりません。が、ネットに文章を上げる人は覚えておいて損はないし、文章を書くうえでヒントになることはたくさんあります。毎度うんうん唸って書くことを考えている人は、筆者のアイディアの出し方がかなり参考になるんじゃないかと思いました。

他、印象に残った、参考になった部分。

  • 何でもかんでも変換で漢字にしない、読みやすさやバランスを考えてあえて「ひらがな」を使う(これを出版業界では「開く」という)
  • 書くネタを自分で考える必要はない。SNSでユニークな発信をしてる人を複数人フォローしてそこからヒントをもらえばいい
  • 投稿は3日に1回、毎日おもしろい投稿をするのは難しいから(無理してやったらクオリティが落ちて逆効果)
  • SNSで読者が読んでくれるのは2000文字くらい
  • 慣用句に頼りすぎるな、自分のセンスで言葉を使うことを怠らない
  • とても、すごく、かなりといった副詞はやたらと使わない方がよい

『バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる』のハイライト/印象に残った箇所

文章を毎日投稿するのは逆効果

SNS上で存在感を強めるには、もちろんコンスタントに投稿する必要がある。しかし毎日投稿するのは、読み手目線に立てばじつは賢明ではないのである。
理由はシンプルだ。
まず、まとまった文章を書き慣れていない人が、毎日面白い投稿をするのは至難の業である。
それを無理して毎日投稿したら、あなたのSNS上の評価は「大して面白くない投稿ばかりしている人」になってしまうだろう(成毛 2021:73)

ブログに関する本でもほぼ同じことが言われています。その理由も同じで、無理して毎日書けば文章のクオリティが落ちて読者の離脱を招くから。

ブログも昔は根性論、千本ノックの乗りで「とにかく毎日書け」みたいに言われた時期がありました。毎日書くことが目的になっているのか、いい文章を書くことが目的になっているのか、「がんばる」とはどちらを指すのか忘れないようにしたいです。

慣用句に頼りすぎるな

慣用句とは、しょせん人の「受け売り」、人からの「借り物」だ。自分の状況や感情に当てはまると思われる、おあつらえむきの言い回しがある。誠に便利な話だが、だからといって、自分のセンスで言葉を使うことを怠ってはいけない(成毛 2021:104)

慣用句は便利な言葉です。たとえば驚いたときの表現として「開いた口が塞がらない」なんて言い回しがあります。この言葉が使われだした当時は小洒落た表現だったかもしれません。しかし現代では珍しくもなく普通に使われる言葉です。だから悪いということではなく、便利な慣用句に安易に頼らず、その驚きを自分なりの言葉で表現しようとすることを忘れてはいけないということ。

「とても」、「すごく」は極力使うな

歯切れのいい文章にするには、余計な修飾語はあまり入れないことである。
その代表格は「副詞的な修飾語」、つまり動詞や形容詞を修飾する言葉だ。「とても」「すごく」「非常に」「大変」などは極力使わずに、ずばりひと言で表現したほうがキレのある文章になる(成毛 2021:144)

慣用句に続いて、言わんとすることは同じだと思います。自分はわりと使っていると思うので注意します。強調の副詞を安易に連発すれば、読む人は大げさに書く人、誇張して書く人だと感じるようになるでしょう。薄っぺらな印象が強まります。

YouTubeのサムネなんかはいい例ですね。パッと見られたときに注意を引くため必要なことかもしれませんが、そういう表現ばかりになるとこちらも冷めてきます。

ついでに「やばい」「エモい」「えぐい」みたいな表現は、喋るときにもあまり使わないようにしています。これらは微妙なニュアンスも全込みで意味が伝わる便利な言葉。ですが文章表現の観点からとか関係なく、個人的な感覚として好きになれないからです。できるだけ感情の細部まで言語化するようにしたいです。とっさに「やべえ」とかはよく出ちゃいますが…。

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