健康でいるために目を大切にしようぜ!って本を読んだ話

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眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』を読みました。

著者は平松類ひらまつるいさん、発売は2023年、SBクリエイティブから。

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内容/あらすじとか

筆者の平松類さんは眼科医で医学博士。登録者数20万人を超えるyoutubeチャンネルでは目の健康に関する情報を発信しています。

youtubeチャンネル:眼科医平松類

世の中には、謝った目の健康法・健康情報がはびこっています。また、失明に直結する目の疾患を、「いよいよ老眼が始まったが、年だから仕方ない」と放置したために治療が手遅れになってしまった、という深刻なケースもあります。本書では、眼科医が、特に勘違いされがちな目の健康法、健康情報を取り上げました。一人でも多くの方が、「正しい知識」を取り入れ、主体的に目の健康を守る力をつけてくれたら、と願っています。

平松類(2023)『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』裏表紙 SBクリエイティブ

『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』の感想/レビュー

何年か前のこと。使用期限が1年のソフトコンタクトレンズを4年近くも使い続けて、ある日とつぜん目が悲鳴を上げました。急いで病院に駆け込むと先生は「どうしてもっと早く病院に来なかったんだ!」と激怒。その後はどんなに億劫でも年に1、2回は検診を受けるようにして、現在に至ります。

健康に関する情報は日々アップデートされ続けています。数年前まで常識だったことが間違いになっていたり、変化していたりは日常茶飯事です。本書ではそういった誤った情報を訂正したり、最新の情報が多く紹介されています。

自分のように目の不調が起こってから病院に行くのは、化石のような考え方。

  • 異常がなくても定期的に検診を受ける
  • 健康に関する最低限の正しい知識を増やす

検査と知識で守れることは多く、健康は個々人の主体的な姿勢を必要とするのが現在の「当たり前」になっています。

『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』のハイライト/印象に残った箇所

印象に残った箇所を引用しつつ紹介。

視力回復に唯一効果が認められているのは「ガボール・アイ」※ただし…

細かい穴が開いた「ピンホールメガネ」や、特殊な絵や写真を見る「マジカル・アイ」、眼球を動かす筋肉にアプローチする「外眼筋トレーニング」など、視力回復に効果的とうたわれている手法は、いくつかあります。
それらの効果が気になっている人もいるかもしれませんが、「ガボール・アイ」を除いて、直接的に明確な効果が認められている手法はありません。(平松 2023:69)

視力回復方法は定期的に色んなアイテムや手法が出てきます。ただどれもハッキリした効果が得られないことは、流行り廃りのように方法が移り変わることからなんとなく予想できていました。しかし「ガボール・アイ」なるものには効果が認められている、とのこと。

それが本当ならすぐに導入したいところですがそんな上手い話はなく、ガボール・アイは視力0.1以下の人にはほとんど効果がない、0.1以上ある人でも効果が出るのは7割くらいなのだそうです。

ドライアイで大事なのは「涙の質」を上げること、その方法は…

より質のよい涙を分泌できるようになる鍵は、ちょっとした習慣にあります。
まず挙げられるのは、目の周りを温めることです。
目の周りを温め、眼球の血の巡りをよくし、「眼球の冷え性」を改善することが、より質のいい涙の分泌につながるでしょう(平松 2023:94)

PCやスマホを使う人の8割くらいは、ドライアイになっているそうです。ドライアイ対策として薬局には専用目薬なんかが売っていますが、それらに頼ることを筆者はおすすめしていません(防腐剤が入っていることと、根本的な治療になっていないから)。

基本的には病院で診てもらうことが大切ですが、個人でもすぐにできるドライアイ対策の一つが「目の周りを温める」こと。自分は昼寝や休憩のときにはホットアイマスクを使って目の周りを温めるようにしています。

ただ「蒸気でホットアイマスク」みたいな商品は日常的に使うにはコスパが悪いので、繰り返し使える「あずきのチカラ」を使っています。

個人でできるドライアイ対策のもう一つは「食の改善」です。

特に涙の質の向上に効果的とされているのは、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を含む魚の脂です。脂といってもジャンクフードではなく、こうした良質な脂を接種するように日々、心がけましょう。(平松 2023:94)

DHAやEPAはサプリでよく目にする単語ですね。具体的な魚としてはサバ、鮭なんかをほどよく習慣的に食べればOK。

その他、参考になったポイント

  • ずっと近くのものを見てると近視が進むので、1時間に1回は遠くを見る(可能なら20分に1回)
  • 目をこする行為は眼球を傷つけるので危険な行為
  • 目の紫外線対策は必須、サングラスは2年に一度は買い替える
  • 水の一気飲み、頭が心臓より下に来るポーズ(逆立ちなど)は眼圧を高める恐れがある
  • 頭痛、肩こり、慢性的な倦怠感などは眼精疲労から来ている可能性がある

昔は「暗いところで本を読むと目が悪くなる」なんて言われたものですが、実際には明暗よりも距離の問題というのが現代の通説だそうです(暗いところで見るのがまったく悪くないというわけではない)。PC作業をしてれば画面を凝視し続けるのはもちろん、まばたきも少なくなるので目にとってはかなり過酷な環境です。そうはいってもスマホやPCを捨てるわけにはいかないので、せめてこまめに遠くを見たり、休憩する時間を挟むようにしようと思いました。

 

些細ですが本書で最も衝撃を受けたのは、古いサングラスを使うのは目にとってむしろ悪影響ということでした。というのも、サングラスのUVコーティングはだいたい2年くらいで劣化したり、剥がれ落ちるそうです。その状態でサングラスをかけているとレンズの暗さによって瞳孔が広がり、瞳孔が広がったところに日光が差すから余計に紫外線のダメージを受けてしまうというカラクリ。

そうなると高いサングラスを長く使うよりは、2000円くらいのサングラスを定期的に買い変えるのが目の健康には良さそうですね。高いサングラスもレンズだけ付け替えることができたりするので、それでも良さそうですが。

 

慢性的な体調不良について。原因の特定が難しいゆえに、色んな病院をたらい回しにされることは珍しいことではないそうです。バランスのいい食事をとって、定期的に運動して、質のいい睡眠をとるのは健康習慣の前提。それでも治らない謎不調が、なぜ眼精疲労から来てるかもしれないと考えられるのか。

それは現代が人類史上最高に目を酷使する時代だからです。基本的にはかかりつけの医者に相談するとして、自分でできる対処として目を労ってみることは優先してやる価値がありそうです。

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